職場に「定着」してもらうために
2006年頃から人材確保に向けた課題が見え始め、「あんどの里」における高齢者と障害者の共生型施設の増築のタイミングで、本格的に働き方改革の推進に取り組みました。
働きやすい職場づくりには、人材の確保だけでなく、職場に定着させ、育成しながら長期間働くことができる環境を整備することが重要です。そのため、業務改善のためのミーティングを月に1回開催し、職員と一緒に問題点や解決法を洗い出して、迅速な対策を講じています。また、職員のキャリアパスの策定やフォローアップ研修の面談を通じて、定期的に、現場の課題や職員の日頃の悩みなどを確認しています。
長期的に職場に定着してもらうには、離職の防止に向けた対応も重要です。職員が退職の意向を示した際には、必ず、面談でその理由を把握し、復職につながるような改善策を提案します。退職に至る前にも、職員のメンタルヘルスに懸念があれば、メンタルのフォローや人間関係の改善、人事異動などにより、職場のリーダーを通じて迅速に対処しています。
また、育児中の職員の定着につなげるため、正職員と同じ待遇で最大2時間の時短勤務が可能な短時間正職員制度を設けています。そのほかにも、正職員(フルタイム)、短時間正職員及びパートタイム職員のいずれかで勤務形態を変更できる制度や、男性職員の育児休業取得の推進、延長保育料の支援(全額法人負担)など、職員の育児と仕事の両立支援に努めています。
これらの取組みもあり、入社1年目の正社員の離職率は、2020年度から5年連続で0%、3年目の離職率も2022年度から3年連続で0%を維持できています。
