社会貢献や女性活躍に積極的に取り組む/コミュニケーションで制度のニーズを拾う
独自制度には、社会貢献活動休暇(無給)と特別社会貢献活動休暇(有給)があります。私は事件・事故・災害で身元確認をする法歯学協力医をしています。スタッフにも専門知識・技術を活かしたボランティアや、身近な地域社会に貢献する経験をしてほしいと思っています。また、優れた社会貢献活動に関する発表をしたスタッフには、院内でサスティナビリティ賞を贈っており、受賞者は有給で社会貢献活動休暇を取得できます。
女性活躍では、2018年2月から「えるぼし」認定の取得に取り組み、2021年に認定されました。現在は、育休取得率100%・復帰率100%で、子育てと仕事が両立しやすい、安心して長く働ける制度・環境づくりの効果が表れています。このような取組みを求人で紹介したり、ハローワークの求人票に歯科業界では珍しい「えるぼし」認定マークがついたりすることで、採用の強みになっています。
歯科医院は小規模なところが多いですが、だからこそ、小回りの効く制度設計や福利厚生にきめ細かく対応しています。実際の運用では、制度設計においてさまざまな問題が生じます。そのため、日頃からのスタッフとの会話や何気ないコミュニケーションなどを通して、仕事以外のことも話しやすい関係性をつくりながら、お互いの状況を理解することで、本当に必要なニーズを拾います。
また、県の女性活躍企業の交流会などの機会やパンフレットなどで、「うちの場合はこの制度をどう取り入れようか」と、他企業の事例を参考にしています。今後も現状の制度を運用しながら、時代にフィットしたものに変化させていきます。