●誰でもどこでも仕事ができる環境を模索
弊社は事業の性質上、現場での業務が多く、また、業務終了後スピードをもってお客様へ報告書を提出する必要があります。以前は、遠方での業務や現場の朝礼への参加要請があった場合、現場の始業時間に合わせ、会社に早朝出社し、現場業務終了後は帰社して報告書を作成、提出後に帰宅という長時間労働が常態化していました。このままでは社員の健康を守れず継続して働いてもらえないという危機感と、時間外労働の上限規制をきっかけに、社員のみなさんが健康でいきいきとやりがいをもって仕事ができる環境づくりを手掛けました。
まずは、固定席を持たずに自由に席を選んで働く「フリーアドレス制」を新社屋移転を機に導入しました。全社員にタブレットPCとスマートフォンを支給し、ペーパーレス化とクラウドなどの外部サーバーを利用しテレワークが可能となりました。これは、現場や出張先、自宅など誰でもどこでも仕事ができる環境づくりと、介護や育児などを理由にやむなく離職する社員をなくしたいという思いから、役員会で決定しました。
当初は社員の理解が得られないこともありましたが、2020年の記録的大雪時に、自宅から出られない人もいる中で、この体制を導入していたおかげで約80%の社員がテレワーク勤務ができました。このことで、フリーアドレスから派生したテレワークの良さが多くの社員に浸透したと感じました。