プログラム

ごあいさつ 富山県知事 新田 八朗
基調講演Ⅰ Z世代に響く女性活躍の取組みの情報発信
講師:中野恵子 氏 
(株)日経BPコンサルティング取締役
基調講演Ⅱ 社是『おもしろおかしく』
~(株)堀場製作所のステンドグラスプロジェクトと新たな未来を描く活動紹介~

講師:森口真希 氏 
(株)堀場製作所理事 管理本部 副本部長
トークセッション 大学生に選ばれる企業と働き方とは―就活相談・支援から見える傾向
    ■パネリスト
  • 昭和女子大学キャリア支援センター長
    磯野 彰彦 氏
  • 名城大学キャリアセンター 課長
    大竹 純平 氏
  • 奈良女子大学学生生活課就職係
    明田 敦美 氏
    ■進行
  • 廣川 奈美子氏

選ばれる企業へ 
地元企業が取るべき人事、組織戦略学ぶ

基調講演ⅠZ世代に響く女性活躍の取組みの情報発信

<講師>中野 恵子氏(株)日経BPコンサルティング取締役富山県女性活躍専門コンサルタント

富山県南砺市(城端)出身。高岡高校、東京大学薬学部卒業後、(株)日経BPに入社。「日経メディカル」編集部の後、「日経ヘルス」編集長、「日経ウーマンオンライン」編集長などにおいて、「医療・ヘルスケアと女性活躍」を中心に取材・リサーチ、情報発信を行う。現在は、メディアの経験・情報を基に、企業の情報発信に関するコンサルティング、サポートを担当。2024年より県の女性活躍専門コンサルタントを務める。

基調講演Ⅰでは、富山県女性活躍専門コンサルタントで日経BPコンサルティング取締役の中野恵子さんが、Z世代に響く情報発信について解説。

キーワードになるのが「Z世代」と「女性活躍」、「情報発信」の3つ。Z世代の特徴として、安定思考ながらスペシャリスト志向の面があり、自らの成長が期待でき、福利厚生や手当が充実しながら「ワークライフバランス」を実現できる企業への就職を目指している。アンケート結果では、3人に2人がUターンを希望している。
組織や地域に根付く無意識での性差による偏見「アンコンシャスバイアス」をなくし、「女性が活躍できる環境を整えること」が重要と提言。女性活躍を進めた企業は業績にも好影響を生み出している。

情報発信において、企業ならではの強みや独自性をしっかりと伝え、「就職者が自社で働くメリット」を理解してもらうことが重要で「カルチャーフィット」と呼ばれる職場の雰囲気や風土を伝え、就職者の「共感」を得ることが大切だ。

基調講演Ⅱ社是『おもしろおかしく』
~(株)堀場製作所のステンドグラスプロジェクトと新たな未来を描く活動紹介~

<講師>森口 真希氏(株)堀場製作所 理事 管理本部 副本部長

京都市出身。(株)堀場製作所入社後、広報・IR担当を経て8年間社長秘書を務める。2回の育休復帰後に秘書室マネジャー(管理職)昇格。同時に当社ダイバーシティ推進プロジェクトであるステンドグラスプロジェクトを立ち上げリーダーを務める。その後同プロジェクト推進室長に就任。経営トップと現場のワーキンググループメンバー、そして人事をつなぐ役割を担い、2022年より現職。2児の母。趣味は茶道・読書・スキー・ゴルフ

基調講演Ⅱは堀場製作所理事管理本部副本部長の森口真希さんが、人材が輝く働き方改革について紹介。2014年に女性活躍推進を目的としたプロジェクトを立ち上げ、アンコンシャス・バイアスの実態把握からダイバーシティ推進を始動した経験を語った。

社外研修で「働き方への課題を持った人が、会社の意思決定層にいなければ何も変わらない」と助言を受けたことや、少子高齢化の中で多様な人材がいなければ会社も日本社会も持続できないという思いが原動力になった。意識改革など取組みを通じてわかったことは、現場を変えるには性差だけでなく会社全体の働き方改革が必要ということ。経営戦略の根幹に入り、過去のルールを変え、リモートワーク導入、働きがいの向上も成し遂げた。

社内にダイバーシティ推進の目的を共通認識として定着させるために、「イノベーションやリスクマネジメントに必要であること」、「人材確保、投資家視点のためのプロジェクトであること」を繰り返し発信してきた。一人ひとりが能力を最大限に発揮できる企業にするために今も前進し続けている。

トークセッション大学生に選ばれる企業と働き方とは
―就活相談・支援から見える傾向

関東、中京、関西圏にある3大学のキャリアセンター担当者が「大学生に選ばれる企業と働き方」をテーマに、学生の企業選びの方法、学生に選ばれるために企業がすべきことを紹介した。

昭和女子大学キャリア支援センター長の磯野彰彦さんは「卒業生や先輩がブラックを理由に辞めていると、選択肢に入らない。今働いている人がいい会社と言えることが人材を集める近道。健康経営や女性活躍支援の認証などの部分を学生はよく見ている」と話す。

名城大学キャリアセンター課長の大竹純平さんは「採用過程の対応や連絡が丁寧で学生が大切にされていると感じる企業や、先輩に好印象を持つ企業が選ばれている。説明会や採用情報をこまめに更新すれば、より学生の目に届きやすい」と述べた。

奈良女子大学学生生活課就職係の明田敦美さんは「採用サイトで一日の流れや業務内容を詳しく紹介してあると、働くイメージが抱きやすい。女性活躍推進は制度や社内環境はもちろん、性別にとらわれず一人の人間として活躍できることを伝えてほしい」と語った。

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